16. 気仙沼での新しい商品開発の試み(藤田 純一)―宮城ではホヤも有名ですよね。藤田:ホヤは、食べ物の中でも特殊だって言われていて、五味(甘み、苦み、酸味、塩味、うま味)って言われる、色んな味が、全部、ホヤに入っているんですよ。食育にも凄く良かったりします。気仙沼で、今、ホイスターソースっていう、牡蠣を使ったオイスターソースのホヤバージョンを作っているんです。私もその研究会で一緒に勉強して、作っているんですけど。ホヤは色んな成分が含まれているから、味に深みがある、ということで、キャッチフレーズは、「ひとさじで、普段の料理をワンランクアップ」という感じです。―ホイスターソースで味が深まるんですね。藤田:某醤油メーカーのようなところでは、料理のタレみたいな商品の隠し味を常に探しているの...2021.02.26 23:00インタビュー生産加工東北プロボノプロジェクトホヤ気仙沼商品紹介ワカメ
【ファーストステップ 目標額達成の御礼】株式会社 さんりくみらい 代表の藤田です。多くの皆様に、私どもの想いに賛同いただき、プロジェクト開始5日目にして、ファーストステップ目標の30万円を達成することができました。ご支援くださいました皆様、本当にありがとうございます。心より御礼を申し上げます。これを励みに、もっと多くの子供たちへ、われわれ漁師だけではなく、ご支援くださいました皆様の想いが届きますよう、Next Goalの目標「勇気を出して100万円!!」に挑戦したいと思います。これにより、約1000食分の食材をお届けすることができます。最近、クラウドファンディングを目にされた方などから、ご連絡を頂く機会が増えました。その中で、「本当に食事に困っている子供たちがいるの?」と...2021.02.22 23:26東北プロボノプロジェクトクラウドファンディング
15. 今後のさんりくみらいの広がり(藤田 純一)―先ほど、人材育成の話も出ていましたが、もし、これからさんりくみらいを大きくしていきたいとなった場合、「こんな人材がいたらいいな」というのはありますか?藤田:今は、創立時の3人、藤田商店の藤田、カネヒデ吉田商店の吉田健秀、株式会社MCFの千葉豪に、経営未来塾で同期だった千葉喜商店の千葉裕樹が加わって4人。2021.02.21 05:34東北プロボノプロジェクトインタビューさんりくみらいの歴史
14. 食品の本来の味を届けるために(藤田 純一)藤田:以前、テレビで観たのですが、スーパーでは、刺し身や魚も、食中毒防止のため、塩素系で殺菌するんです。だから、「スーパーで買ってきた刺身を一番美味しく食べるにはどうしたらいいのか」っていうのを解説していたんです。やり方としては、「流水で洗い流して、表面の塩素を取ってやって、キッチンペーパーで水分をふいて、わさびじょうゆで食べる」と言っていました。理に適ってはいるんですが、よくそこまで突っ込んで番組を作ったなとは思いましたね。―塩素ですか。藤田:だから、何をメインの目的として食品を作っていくかですよね。スーパーなどでは、販売する側の目線で作っている部分が多いので、安全性の確保というのを最優先にしているからなのでしょうけど。その為に、...2021.02.20 09:10東北プロボノプロジェクトインタビューウニ
代表藤田より、プロジェクト開始のご挨拶株式会社さんりくみらい 代表の藤田です。2/17にクラウドファンディングが始まり、やっとスタートラインに立つことができました。年末にプロジェクトを立ち上げることを仲間たちと決意し、この2か月、子供たちの笑顔を夢見て、走り続けました。どうやったら、子供たちが喜んでくれるのか・・・。どうやったら、多くの方にワカメ漁師達の想いが伝わるだろうか・・・。弊社メンバーだけでは、絶対にできなかった「想いを形にする作業」を、東北プロボノプロジェクトのメンバーをはじめ、多くの仲間が支えてくれました。スタート直後にもかかわらず、初日には7人。二日目には10人もの方にご支援いただき、幸先の良いスタートとなりました。ご支援いただいた皆様ありがとうございます...2021.02.18 22:32
13. 子供の頃の味覚は、一生残る(藤田 純一)藤田:不思議なもので、岩手県の一関とか内陸の方の人たちは、やわらかいワカメを好むんですよ。なぜかと言うと、私の考えですが、昔、気仙沼から行商で、60代~80代ぐらいのおばあちゃん達が内陸の方に背中にワカメを背負ったりして、電車で販売に行っていたからだと思うんです。―おばあちゃん達がワカメを販売に行ったのですか?藤田:はい。昔うちのお婆さんなんかも、昭和50年代頃は,行商で海産物を海から遠い地域に売り歩いたんです。それで、歯ごたえのあるワカメは品質が良く、地元でも販売できるので、等級が下のやわらかいワカメを販売用にもっていっていたと言っていました。それで、やわらかいワカメを昔から食べていたことが関係していると思います。あと、内陸の人達...2021.02.18 09:22インタビュー東北プロボノプロジェクト食育ワカメ
【お知らせ】クラウドファンディング開始しました東日本大震災から10年が経ちます。本当にあっという間でした。住む家、車、工場、船、すべての物を津波により流されましたが、全国からの温かいご支援により、気仙沼は、ここまで復興が進み、今の私たちがあります。最近、コロナ禍の影響で子ども食堂をTVで目にする機会が増えました。育ち盛りに満足に食事を食べられない子供たちがいると聞きます。食料の配布に並ぶ子供たちを見ると、震災当初、食べるもの、着るもの、住む場所もなかった、自分たちの姿に重なり、人の温かさを感じながら過ごしたあの頃の記憶が蘇ります。「応援しているよ。」という言葉が、どれほど、私たちの背中を押してくれたことか。先が見えない不安の中でも、応援してくれている人がいると思うだけで、どんな...2021.02.17 11:30クラウドファンディング食育ワカメ
12. 塩蔵ワカメと乾燥ワカメ(藤田 純一)―基本的なことかもしれませんが、ワカメを塩漬けする理由って何でしょうか?藤田:日持ちさせるためですよ。塩分を足すことによってワカメの中の水分が抜けやすくなるんです。塩分濃度が濃いものは、細菌が繁殖しないので、悪くならない。ワカメを一昼夜漬け込んだ後、最終的に工場で、ワカメの葉っぱの部分と、茎わかめの部分に分けて、16tぐらいの圧力を加えてワカメの中から水分を抜くんです。そうすると、ワカメの中の水分量が無くなるので、冷凍庫の中で普通だと3年~5年ぐらいもつようになるんです。―3年~5年ももつんですか!藤田:脱水をちゃんとして、空気に触れないように保管すればね。2021.02.17 09:12東北プロボノプロジェクトインタビュー藤田商店食育ワカメ
11. 気仙沼の仕事や食を体験する(藤田 純一)―藤田さん、料理教室はやらないですか?コロナ禍で、みんな家でご飯食べるようになってきましたよね。そうすると一般の客さんの関心って、今まで話してきたような、食育とか、食の安全性と同時に、「おいしい作り方を漁師さんの口から聞きたいな」というのがあると思うんです。「気仙沼の人は、こうやって食べていますよ」という感じの動画を配信しながら、みんなにやってもらうというのも面白いですよね。何か、気仙沼ならではの料理の仕方とかもあったりするのでしょうか?藤田:カツオだったら色々食べ方ありますよ。以前は、大学生の春休みを使って漁師体験をしてもらい、夜に漁師飯を食べよう。という感じのことをしていました。―素敵ですね。藤田:大学生10人位に来てもらって、...2021.02.16 09:09カツオインタビュー藤田商店食育ワカメ
10. 料理を作る過程も、「食べること」の一部(藤田 純一)―私は、一般消費者の観点で、スーパーで販売されている商品と、さんりくみらいで作っている商品の違いが具体的にわかっていなかったんです。でも、他社の大規模な工場だと、海外からの輸入品で、冷解凍が繰り返されて鮮度の落ちた魚が混じってきてしまうが、さんりくみらいでは1回しか冷解凍していないことや、さんりくみらいの牡蠣は、ただの塩水ではなく、滅菌海水に漬けてあるなど、そういう違いをお聞きすることで、さんりくみらいの商品と他の商品の違いが具体的にイメージできるようになってきました。藤田:そこが、まだ発信しきれていない部分です。これからの伸びしろとも言えますね。私が人からよく言われるのは、直接人と話している時は色々しゃべってお伝えできるんですが、...2021.02.14 00:20東北プロボノプロジェクトインタビュー牡蠣食育
9.海産物と食中毒の関係(藤田 純一)―牡蠣の食中毒についてお聞きしてよろしいでしょうか?牡蠣って食中毒のお話をよく聞きますが、生産者の目で見て牡蠣に食中毒が出やすいか出にくいかというのは分かるものなのでしようか?藤田:牡蠣は元々、食中毒の可能性は持っているんです。以前私が勤めていたホテルでは、生食用の牡蠣はリスク回避のために出しませんでした。食べる人の体調が弱っている時は、あたったりすることあるようです。旅行者は、色んなところを観光して、思っている以上に体が疲れているじゃないですか、そういう時にリスクがあるものを食べると、あたってしまう可能性もあるのです。温度管理を国の定めている基準にして、塩素を強くして殺菌したとしても、あたる人はあたってしまいます。―牡蠣で食中毒に...2021.02.12 23:04ウニホタテ東北プロボノプロジェクトインタビュー貝毒牡蠣
【予告】クラウドファンディングに挑戦します。東日本大震災から、来月の11日で、10年を迎えようとしています。震災直後は、想像を絶する被害に絶望しかありませんでしたが、たくさんの方のご支援や「応援しているよ」という気持ちに押され、ここまで辿り着くことができました。その感謝を忘れず、今度はわたしたちが応援する側になりたいと思います。こちらから公開前のクラウドファンディングページを、先行でご確認いただけます。ご興味を持っていただけましたら、リンク先より是非お気に入り登録をお願いします。https://camp-fire.jp/projects/388745/preview?token=36c3j1r1皆様、子どもたちへ希望を届けるため、何卒ご支援をよろしくお願いします。2021.02.11 06:30東北プロボノプロジェクトクラウドファンディング