5.サメ製品について(千葉 豪)―サメの加工品は取扱われているのですか?あります。サメの竜田揚げとか、フライとか。2月は復興フェアとかやっていただくので2月はほとんどサメ製品です。2月、3月はサメくらいしか水揚げがないので、ありがたいです。―復興フェアというのは全国でやっているのですか?そうですね。スーパーさんなどが企画してくださいます。段々サメの商品が認知されて売り上げも伸びてきています。―吉田さんから伺ったのですが、サメはヘルシーフードで、スポーツされている人からの需要があるとお話されていました。私は、今まで、サメを食べる機会がなかったので、「面白いな。サメって食べられるんだ。」ということから驚きだったというか。フカヒレは聞きますけど、サメの加工品のことは耳に...2021.09.19 00:17インタビュー生産加工東北プロボノプロジェクト気仙沼MCF商品紹介サメ
4.悩みも売れた喜びも共有できる、さんりくみらい(千葉 豪)―話は変わるのですが、さんりくみらいに参加された経緯お教えていただけますか?他のメンバーと同じですが、経営未来塾で学んだ時に、藤田、吉田と問題意識が一緒だったということがあります。水産業の未来が、人手不足の問題など、「このままじゃいけない。」という思いが共通していたんです。そこで、アイリスオーヤマの大山会長が「お前らみたいなのが、一番一緒にやったらいいんだぞ。やってみろ。」って言ってくださって。―やはり、組んだことによって、メリットは大きかったですか?メリットは、自分が一番大きかったかもしれません。「うちの商品は鮮度がいいんですよ。」って言っても、みんなそうやって売っているので、言葉に真実味が無かったんですけど、今回、さんりくみらい...2021.09.11 00:39インタビュー東北プロボノプロジェクト気仙沼さんりくみらいの歴史経営未来塾MCF
2.会社を起業するまで(千葉 豪)―話は変わりますが、千葉さんの事業は何代目ですか?自分は32歳で起業し、1代目です。―それまでは、何をされていたのですか?親父も水産業をしていたのですが、会社を畳んだので、自分で起業しました。20歳のころは、築地で小揚(こあげ)を3年、競り人(せりにん)を2年くらいやらせてもらいました。―競り人って、スピードが速くて難しそうですよね?そうですね。なかなか慣れなかったです。時間も夜中の仕事だったし。3年位かかりました。夜12時くらいから準備して3時くらいから売る。―築地に行こうと思われたのはどうしてですか?親父の会社を継ごうと思っていたので、丁稚奉公のつもりで修行に行きました。―気仙沼に戻ろうと思ったきっかけは何かありますか?父が事業...2021.09.04 00:41生産加工インタビュー東北プロボノプロジェクト気仙沼MCF
1.美味しい魚を食べてほしいという思い(千葉 豪)―最近ずっとお忙しくされているとお聞きしていますが、どのようなことで、お仕事が盛況になっているのでしょうか?はい、おかげ様で。取引をさせていただいているお客さんが、変わった商品を探し始めているというのがあります。他にない商品を扱いたいというのが増え始めて、そのニーズに三陸未来がマッチしはじめたというのがありますね。―どのようなお客さんと取引されているのですか?量販店さんとか、外食関係が主なのですが、他社とは違う個性的な会社と付き合いたいということで、取引先も増えてきています。―主にどんな商品が売れているのでしょうか?量販店、スーパー関係は、お惣菜です。サバ、ブリの竜田揚げだったり、冬だったらタラの竜田揚げだったり。年間を通して、その...2021.08.21 02:03生産加工インタビュー気仙沼東北プロボノプロジェクトMCF食育
7.助け合う、生きていけば何とかなる(吉田 健秀)―あの震災があったことで、何か人生観は変わりましたか?吉田:変わりますよ、大いに。はい。いい加減になりました。ちっちゃいことを気にすんな。みたいな。何をどうあがいても、抗えないものが世の中にあるんだぞ、っていうのと、あと、もうひとつ。これくらいの津波が来てもなんとかやっていけるんだな、なんとかなるんだな、と、こっちの方が強い。今回のコロナもそうだけど、医療技術も凄いですし、それこそ、これが、100年前の医療技術だったらだったらこんなに生きていないと思いますし、多少、経済状況が悪くなっても、あの津波でも乗り切ったんだから、何とかなるんじゃないかなって。あと、今は「さんりくみらい」って仲間もいるし。助け合う、生きていけば何とかなる。人生...2021.08.06 23:42気仙沼東北プロボノプロジェクトインタビューカネヒデ吉田商店
6.震災で目の当たりにした光景(吉田 健秀)―震災が仕事に与えた影響はどうでしたか?吉田:気持ちでは仕事出来ると思っていたのですけれど、1年間、仕事は出来なかったです。工場は流されてしまいましたから。まず、街をきれいにするところから、1年かかりました。その間に、お客さんは、原料の購入先を変えていたり、商売を辞めてしまっていたり。全然お客さんがいなくなってしまっていました。「再開すれば、時間が経てば、元の通りに仕事ができる。」と思っていたけれど、現実は、そうではなかったってことです。年々サメ肉の需要は減っていくし、震災が仕事に与える影響はすごくありましたよ。―吉田さんは、震災の時はどこにおられたのですか?吉田:震災の時は、従業員さん2人に作業してもらっていて、自分は工場から3k...2021.07.31 10:55東北プロボノプロジェクト気仙沼インタビューカネヒデ吉田商店
5.たけちゃんの鮮魚セット(吉田 健秀)―この間、吉田さんの目利きされた「武ちゃんの鮮魚セット」を買って実家に送ったんですが、すごい量の魚が入っていて、母が驚いていました。吉田:4kgくらいある、大きな真ダラとか入れちゃいました。助宗ダラも2本くらい、入れたと思います。1匹オスを入れています。白子を食べてもらいたかったんです。メスは、たらこで、辛子明太子とか作れちゃいますよ。―母が「是非、魚の名前を知りたい。」って言っていました。多分、お客さんで、魚の名前が分からない方もいるかもしれません。吉田:そうだよね~(笑)それ、気を付けますね。―「魚が来た。魚~で終わってしまって」名前が分からないと「この魚どうやって、食べようか?」ってなった時に、ネットで調べようがなくなってしま...2021.07.25 05:35気仙沼東北プロボノプロジェクトインタビューカネヒデ吉田商店商品紹介
4.「もうかの星」とメカジキのハーモニカ(吉田 健秀)―「もうかの星」というのを気仙沼の市場で見たことがあるのですが。吉田:それは、モウカザメの心臓ですね。ー他のサメの心臓は食べないのですか?吉田:モウカノザメの心臓以外は食べないです。そうですね。アオザメの心臓は小さくて硬いし、ヨシキリザメは、小型のサメで大量に獲れるので、最低ロットが160kgなんですけど、160kg買えない業者は買えない。っていうサメなんです。大体1匹20kgくらいしかなくて、内臓と頭を取って売るサメです。「もうかの星」は今、首都圏で人気なんです。レバ刺しに近い食感。生レバーを食べるのが禁止になってしまい、それに替わる食材として脚光を浴びたんです。―気仙沼では、もうかの星は、どのように食べているのですか?吉田:気仙...2021.07.16 22:07気仙沼東北プロボノプロジェクトインタビューカネヒデ吉田商店サメ
3.サメをめぐる食生活の変化(吉田 健秀)―気仙沼には、サメを扱う業者さんは沢山あるのですか?吉田:10社くらいですね。少ないと言えば少ないですね。―環境の変化で、サメの漁獲量は変わってきましたか?吉田:環境の変化だけでなく、サメの漁船が減ってきましたね。高齢化などもありますが、大変な仕事です。獲る時点で、サメは生きているわけですから。―カネヒデ商店さんは、お父さんの代から、お商売をされているのですか?吉田:祖父の代に創業して、ずっとサメを扱っていますが、私の代でちょっと仕事の形態を変えています。―どうように形態を変えたのでしょうか?吉田:「かまぼこ」最近食べていますか?―「笹かまぼこ」はたまに食べますけど、普通の板に乗っているかまぼこは、お正月くらいしか食べなですね。吉田...2021.07.10 03:24気仙沼東北プロボノプロジェクトインタビューカネヒデ吉田商店サメ
2.サメの漁について(吉田 健秀)―サメは遠洋漁業で獲れるんですか?吉田:いえ、サメは近海ですね。日帰りで帰ってきます。すぐ目の前でも獲れます。気仙沼には、近海マグロはえなわ船っていう、マグロを獲るための船があって、この漁は結構歴史があるんですけど、マグロだけではなくて、サメが一緒に獲れてしまうんです。サメはマグロが大好きで追いかけて付いてきちゃうから。はえなわ船っていうのは、沢山つり針を垂らして漁をする船なのですが、かかっていたのが、全部サメって時もあったようです。近海マグロはえなわ船って、1か月くらい操業するのですが、気仙沼から出航して八丈島とか結構遠くまで行って漁をするんです。―エリアが広いんですね。「ふかひれ」というのは、どのサメの「ひれ」でもいいのでしょう...2021.06.26 07:19気仙沼東北プロボノプロジェクトインタビューカネヒデ吉田商店サメ
1.サメとはんぺんと気仙沼と吉田商店(吉田 健秀)―カネヒデ吉田商店さんは、サメを扱ってらっしゃるんですよね。お仕事の内容を教えてください。吉田:震災前は100%サメのみの仕入れでした。サメの仕事というのは、サメを仕入れて、フカヒレの製造と、サメを3枚におろして、ということをしています。サメ肉って、すり身にして、「はんぺん」の原料になるんです。―はんぺんって、サメ肉からしか作られないんですか?吉田:いい「はんぺん」は、サメ肉だけで作られています。デパートの催事などで販売されていたり、築地の場外で売られている1個400円位のちょっと高めの「はんぺん」は、サメ肉で出来ています。街中の小さな蒲鉾屋さんでも、自分のところでサメ肉を使って作っているところもあります。―「はんぺん」が、サメ肉で...2021.06.19 02:03東北プロボノプロジェクトインタビュー気仙沼カネヒデ吉田商店食育サメ
7.気仙沼に住む人たち、帰ってくる人たちのために(佐々木 和元)―オフィスリアンという会社名は、どういう思いを込めて名付けたんですか?佐々木:事務業務だから、まず「オフィス」を付けたんですが、「リアン」というのは、フランス語で、「絆」という意味らしいんです。震災以降、「絆」というキーワードが出てきたので、じゃあ、「オフィスリアン」にしよう、と。―絆という意味が込められた「オフィスリアン」、素敵な名前ですね。気仙沼では家族経営や個人商店が多いというお話だったと思いますが、やはり、在庫の管理等は、Excel等を使わず、手書きだったりするのでしょうか。佐々木:ほとんど手書きだと思いますね。Excelを使える方って、どのくらいいるんだろうな、というのが正直なところです。―そもそもパソコンに縁がないという...2021.06.12 03:27インタビューオフィスリアン東北プロボノプロジェクト気仙沼