1.美味しい魚を食べてほしいという思い(千葉 豪)―最近ずっとお忙しくされているとお聞きしていますが、どのようなことで、お仕事が盛況になっているのでしょうか?はい、おかげ様で。取引をさせていただいているお客さんが、変わった商品を探し始めているというのがあります。他にない商品を扱いたいというのが増え始めて、そのニーズに三陸未来がマッチしはじめたというのがありますね。―どのようなお客さんと取引されているのですか?量販店さんとか、外食関係が主なのですが、他社とは違う個性的な会社と付き合いたいということで、取引先も増えてきています。―主にどんな商品が売れているのでしょうか?量販店、スーパー関係は、お惣菜です。サバ、ブリの竜田揚げだったり、冬だったらタラの竜田揚げだったり。年間を通して、その...2021.08.21 02:03インタビュー気仙沼東北プロボノプロジェクト生産加工MCF食育
1.サメとはんぺんと気仙沼と吉田商店(吉田 健秀)―カネヒデ吉田商店さんは、サメを扱ってらっしゃるんですよね。お仕事の内容を教えてください。吉田:震災前は100%サメのみの仕入れでした。サメの仕事というのは、サメを仕入れて、フカヒレの製造と、サメを3枚におろして、ということをしています。サメ肉って、すり身にして、「はんぺん」の原料になるんです。―はんぺんって、サメ肉からしか作られないんですか?吉田:いい「はんぺん」は、サメ肉だけで作られています。デパートの催事などで販売されていたり、築地の場外で売られている1個400円位のちょっと高めの「はんぺん」は、サメ肉で出来ています。街中の小さな蒲鉾屋さんでも、自分のところでサメ肉を使って作っているところもあります。―「はんぺん」が、サメ肉で...2021.06.19 02:03気仙沼東北プロボノプロジェクトインタビューカネヒデ吉田商店食育サメ
13. 子供の頃の味覚は、一生残る(藤田 純一)藤田:不思議なもので、岩手県の一関とか内陸の方の人たちは、やわらかいワカメを好むんですよ。なぜかと言うと、私の考えですが、昔、気仙沼から行商で、60代~80代ぐらいのおばあちゃん達が内陸の方に背中にワカメを背負ったりして、電車で販売に行っていたからだと思うんです。―おばあちゃん達がワカメを販売に行ったのですか?藤田:はい。昔うちのお婆さんなんかも、昭和50年代頃は,行商で海産物を海から遠い地域に売り歩いたんです。それで、歯ごたえのあるワカメは品質が良く、地元でも販売できるので、等級が下のやわらかいワカメを販売用にもっていっていたと言っていました。それで、やわらかいワカメを昔から食べていたことが関係していると思います。あと、内陸の人達...2021.02.18 09:22東北プロボノプロジェクトインタビュー食育ワカメ
【お知らせ】クラウドファンディング開始しました東日本大震災から10年が経ちます。本当にあっという間でした。住む家、車、工場、船、すべての物を津波により流されましたが、全国からの温かいご支援により、気仙沼は、ここまで復興が進み、今の私たちがあります。最近、コロナ禍の影響で子ども食堂をTVで目にする機会が増えました。育ち盛りに満足に食事を食べられない子供たちがいると聞きます。食料の配布に並ぶ子供たちを見ると、震災当初、食べるもの、着るもの、住む場所もなかった、自分たちの姿に重なり、人の温かさを感じながら過ごしたあの頃の記憶が蘇ります。「応援しているよ。」という言葉が、どれほど、私たちの背中を押してくれたことか。先が見えない不安の中でも、応援してくれている人がいると思うだけで、どんな...2021.02.17 11:30クラウドファンディング食育ワカメ
12. 塩蔵ワカメと乾燥ワカメ(藤田 純一)―基本的なことかもしれませんが、ワカメを塩漬けする理由って何でしょうか?藤田:日持ちさせるためですよ。塩分を足すことによってワカメの中の水分が抜けやすくなるんです。塩分濃度が濃いものは、細菌が繁殖しないので、悪くならない。ワカメを一昼夜漬け込んだ後、最終的に工場で、ワカメの葉っぱの部分と、茎わかめの部分に分けて、16tぐらいの圧力を加えてワカメの中から水分を抜くんです。そうすると、ワカメの中の水分量が無くなるので、冷凍庫の中で普通だと3年~5年ぐらいもつようになるんです。―3年~5年ももつんですか!藤田:脱水をちゃんとして、空気に触れないように保管すればね。2021.02.17 09:12東北プロボノプロジェクトインタビュー藤田商店食育ワカメ
11. 気仙沼の仕事や食を体験する(藤田 純一)―藤田さん、料理教室はやらないですか?コロナ禍で、みんな家でご飯食べるようになってきましたよね。そうすると一般の客さんの関心って、今まで話してきたような、食育とか、食の安全性と同時に、「おいしい作り方を漁師さんの口から聞きたいな」というのがあると思うんです。「気仙沼の人は、こうやって食べていますよ」という感じの動画を配信しながら、みんなにやってもらうというのも面白いですよね。何か、気仙沼ならではの料理の仕方とかもあったりするのでしょうか?藤田:カツオだったら色々食べ方ありますよ。以前は、大学生の春休みを使って漁師体験をしてもらい、夜に漁師飯を食べよう。という感じのことをしていました。―素敵ですね。藤田:大学生10人位に来てもらって、...2021.02.16 09:09カツオインタビュー藤田商店食育ワカメ
10. 料理を作る過程も、「食べること」の一部(藤田 純一)―私は、一般消費者の観点で、スーパーで販売されている商品と、さんりくみらいで作っている商品の違いが具体的にわかっていなかったんです。でも、他社の大規模な工場だと、海外からの輸入品で、冷解凍が繰り返されて鮮度の落ちた魚が混じってきてしまうが、さんりくみらいでは1回しか冷解凍していないことや、さんりくみらいの牡蠣は、ただの塩水ではなく、滅菌海水に漬けてあるなど、そういう違いをお聞きすることで、さんりくみらいの商品と他の商品の違いが具体的にイメージできるようになってきました。藤田:そこが、まだ発信しきれていない部分です。これからの伸びしろとも言えますね。私が人からよく言われるのは、直接人と話している時は色々しゃべってお伝えできるんですが、...2021.02.14 00:20インタビュー牡蠣東北プロボノプロジェクト食育