1.千葉喜商店の仕事(千葉 裕樹)―これから、千葉喜商店の千葉 裕樹さんに、色々なお話を伺おうと思います。では、早速ですが、千葉喜商店では、どのような事業をされているのですか?千葉(裕):当社は大きく2つの事業があって、1つは、カツオの生出荷、もう1つが、お刺身用のエビの加工です。震災前は、カツオの生出荷がメインで、エビの加工はサブの仕事だったのですが、震災後はエビの加工がメインになってきています。恐らく、気仙沼の仲買人や魚屋さんは、気仙沼で水揚げの多いカツオか、サンマ、サメ、の3つのどれかをメインに仕事をしている人が多いと思うんですが、今から30年前のバブルの時代は、聞いた話だと、気仙沼市場は足場がない程、魚の水揚げが多かったらしいんです。その頃は、その水揚げ量の...2021.03.06 10:18千葉喜商店インタビューカツオ東北プロボノプロジェクト気仙沼
11. 気仙沼の仕事や食を体験する(藤田 純一)―藤田さん、料理教室はやらないですか?コロナ禍で、みんな家でご飯食べるようになってきましたよね。そうすると一般の客さんの関心って、今まで話してきたような、食育とか、食の安全性と同時に、「おいしい作り方を漁師さんの口から聞きたいな」というのがあると思うんです。「気仙沼の人は、こうやって食べていますよ」という感じの動画を配信しながら、みんなにやってもらうというのも面白いですよね。何か、気仙沼ならではの料理の仕方とかもあったりするのでしょうか?藤田:カツオだったら色々食べ方ありますよ。以前は、大学生の春休みを使って漁師体験をしてもらい、夜に漁師飯を食べよう。という感じのことをしていました。―素敵ですね。藤田:大学生10人位に来てもらって、...2021.02.16 09:09インタビューカツオ藤田商店食育ワカメ
8.温暖化で海のバランスが崩れてきている(藤田 純一)藤田:よく言われるのは、温暖化の影響で、2040年に、海で採れる魚で食べられるものが無くなるだろう、ということです。ここ5年くらいで、全国の漁師が感じていることだと思うのですが、海がおかしいんです。魚が獲れなくなってきているところが大半です。そうかと思うと、たまに、一つの種類だけ馬鹿みたいに獲れたりします。で、すごく豊漁にはなるんですが、1年で終わったり、という変な環境になっています。―2020年、気仙沼で、サンマがあまり揚がらなかったとニュースになっていましたね。藤田:史上最悪ですね。でも、サンマの収穫時期の前半にあまり揚らなかった割には、今の時期も、サンマが獲れているんです。ただ、120g以下が9割で、小さいサンマが大半なんです...2021.02.10 09:33東北プロボノプロジェクトインタビューカツオ温暖化