8.温暖化で海のバランスが崩れてきている(藤田 純一)藤田:よく言われるのは、温暖化の影響で、2040年に、海で採れる魚で食べられるものが無くなるだろう、ということです。ここ5年くらいで、全国の漁師が感じていることだと思うのですが、海がおかしいんです。魚が獲れなくなってきているところが大半です。そうかと思うと、たまに、一つの種類だけ馬鹿みたいに獲れたりします。で、すごく豊漁にはなるんですが、1年で終わったり、という変な環境になっています。―2020年、気仙沼で、サンマがあまり揚がらなかったとニュースになっていましたね。藤田:史上最悪ですね。でも、サンマの収穫時期の前半にあまり揚らなかった割には、今の時期も、サンマが獲れているんです。ただ、120g以下が9割で、小さいサンマが大半なんです...2021.02.10 09:33温暖化カツオ東北プロボノプロジェクトインタビュー
7.ウニの問題への取り組み(藤田 純一)藤田:今、ウニの開口に行く人自体が減ってきているのと、海の資源の減少が、並行して起きています。資源の減少は温暖化のせいです。でも、ウニの数は増えているんですよ。―資源が減っているというのは?藤田:数が減っているのは、アワビなんです。一番の問題は、温暖化で海の中の海藻が減っていることなんです。海藻を食べて、ウニの実入りが良くなったり、アワビが成長していくんですが、餌となる海藻自体が減ってきているので、実入りの悪いウニがすごく増えています。ウニの個数は多いのに、中を開けてみると中身が入っていない。2021.02.09 10:23ウニノミクスウニ温暖化東北プロボノプロジェクトインタビュー