6.震災で目の当たりにした光景(吉田 健秀)―震災が仕事に与えた影響はどうでしたか?吉田:気持ちでは仕事出来ると思っていたのですけれど、1年間、仕事は出来なかったです。工場は流されてしまいましたから。まず、街をきれいにするところから、1年かかりました。その間に、お客さんは、原料の購入先を変えていたり、商売を辞めてしまっていたり。全然お客さんがいなくなってしまっていました。「再開すれば、時間が経てば、元の通りに仕事ができる。」と思っていたけれど、現実は、そうではなかったってことです。年々サメ肉の需要は減っていくし、震災が仕事に与える影響はすごくありましたよ。―吉田さんは、震災の時はどこにおられたのですか?吉田:震災の時は、従業員さん2人に作業してもらっていて、自分は工場から3k...2021.07.31 10:55インタビュー東北プロボノプロジェクト気仙沼カネヒデ吉田商店
5.たけちゃんの鮮魚セット(吉田 健秀)―この間、吉田さんの目利きされた「武ちゃんの鮮魚セット」を買って実家に送ったんですが、すごい量の魚が入っていて、母が驚いていました。吉田:4kgくらいある、大きな真ダラとか入れちゃいました。助宗ダラも2本くらい、入れたと思います。1匹オスを入れています。白子を食べてもらいたかったんです。メスは、たらこで、辛子明太子とか作れちゃいますよ。―母が「是非、魚の名前を知りたい。」って言っていました。多分、お客さんで、魚の名前が分からない方もいるかもしれません。吉田:そうだよね~(笑)それ、気を付けますね。―「魚が来た。魚~で終わってしまって」名前が分からないと「この魚どうやって、食べようか?」ってなった時に、ネットで調べようがなくなってしま...2021.07.25 05:35インタビュー気仙沼東北プロボノプロジェクトカネヒデ吉田商店商品紹介
4.「もうかの星」とメカジキのハーモニカ(吉田 健秀)―「もうかの星」というのを気仙沼の市場で見たことがあるのですが。吉田:それは、モウカザメの心臓ですね。ー他のサメの心臓は食べないのですか?吉田:モウカノザメの心臓以外は食べないです。そうですね。アオザメの心臓は小さくて硬いし、ヨシキリザメは、小型のサメで大量に獲れるので、最低ロットが160kgなんですけど、160kg買えない業者は買えない。っていうサメなんです。大体1匹20kgくらいしかなくて、内臓と頭を取って売るサメです。「もうかの星」は今、首都圏で人気なんです。レバ刺しに近い食感。生レバーを食べるのが禁止になってしまい、それに替わる食材として脚光を浴びたんです。―気仙沼では、もうかの星は、どのように食べているのですか?吉田:気仙...2021.07.16 22:07気仙沼東北プロボノプロジェクトインタビューカネヒデ吉田商店サメ
3.サメをめぐる食生活の変化(吉田 健秀)―気仙沼には、サメを扱う業者さんは沢山あるのですか?吉田:10社くらいですね。少ないと言えば少ないですね。―環境の変化で、サメの漁獲量は変わってきましたか?吉田:環境の変化だけでなく、サメの漁船が減ってきましたね。高齢化などもありますが、大変な仕事です。獲る時点で、サメは生きているわけですから。―カネヒデ商店さんは、お父さんの代から、お商売をされているのですか?吉田:祖父の代に創業して、ずっとサメを扱っていますが、私の代でちょっと仕事の形態を変えています。―どうように形態を変えたのでしょうか?吉田:「かまぼこ」最近食べていますか?―「笹かまぼこ」はたまに食べますけど、普通の板に乗っているかまぼこは、お正月くらいしか食べなですね。吉田...2021.07.10 03:24東北プロボノプロジェクトインタビュー気仙沼カネヒデ吉田商店サメ