2.サメの漁について(吉田 健秀)―サメは遠洋漁業で獲れるんですか?吉田:いえ、サメは近海ですね。日帰りで帰ってきます。すぐ目の前でも獲れます。気仙沼には、近海マグロはえなわ船っていう、マグロを獲るための船があって、この漁は結構歴史があるんですけど、マグロだけではなくて、サメが一緒に獲れてしまうんです。サメはマグロが大好きで追いかけて付いてきちゃうから。はえなわ船っていうのは、沢山つり針を垂らして漁をする船なのですが、かかっていたのが、全部サメって時もあったようです。近海マグロはえなわ船って、1か月くらい操業するのですが、気仙沼から出航して八丈島とか結構遠くまで行って漁をするんです。―エリアが広いんですね。「ふかひれ」というのは、どのサメの「ひれ」でもいいのでしょう...2021.06.26 07:19インタビュー東北プロボノプロジェクト気仙沼カネヒデ吉田商店サメ
1.サメとはんぺんと気仙沼と吉田商店(吉田 健秀)―カネヒデ吉田商店さんは、サメを扱ってらっしゃるんですよね。お仕事の内容を教えてください。吉田:震災前は100%サメのみの仕入れでした。サメの仕事というのは、サメを仕入れて、フカヒレの製造と、サメを3枚におろして、ということをしています。サメ肉って、すり身にして、「はんぺん」の原料になるんです。―はんぺんって、サメ肉からしか作られないんですか?吉田:いい「はんぺん」は、サメ肉だけで作られています。デパートの催事などで販売されていたり、築地の場外で売られている1個400円位のちょっと高めの「はんぺん」は、サメ肉で出来ています。街中の小さな蒲鉾屋さんでも、自分のところでサメ肉を使って作っているところもあります。―「はんぺん」が、サメ肉で...2021.06.19 02:03気仙沼インタビュー東北プロボノプロジェクトカネヒデ吉田商店食育サメ
7.気仙沼に住む人たち、帰ってくる人たちのために(佐々木 和元)―オフィスリアンという会社名は、どういう思いを込めて名付けたんですか?佐々木:事務業務だから、まず「オフィス」を付けたんですが、「リアン」というのは、フランス語で、「絆」という意味らしいんです。震災以降、「絆」というキーワードが出てきたので、じゃあ、「オフィスリアン」にしよう、と。―絆という意味が込められた「オフィスリアン」、素敵な名前ですね。気仙沼では家族経営や個人商店が多いというお話だったと思いますが、やはり、在庫の管理等は、Excel等を使わず、手書きだったりするのでしょうか。佐々木:ほとんど手書きだと思いますね。Excelを使える方って、どのくらいいるんだろうな、というのが正直なところです。―そもそもパソコンに縁がないという...2021.06.12 03:27オフィスリアン気仙沼東北プロボノプロジェクトインタビュー
6.海とともにある町、唐桑(佐々木 和元)―遠洋漁業のお父様がいて、お仏壇に手を合わせるなどのルーティーンはあったのですか?佐々木:うちの父は、学校を卒業してすぐ海に出たので、そういうしきたりが分からないんです。お正月に神棚を飾るなども。だから、父はあまりうるさくはないほうだと思いますね。―船に乗っている一年間は、連絡はとれないんですか?佐々木:小さい頃は、ほとんどありませんでした。誕生日に電報が来るくらいでしたね。―同じように、お父さんが遠洋漁業の船に乗られていて、家にお父さんが普段いらっしゃらないようなお子さんは、同級生には多かったのですか?佐々木:私の小中学校は、半分くらいはそういう家庭でしたね。私の住んでいた、唐桑という地域が、特に、漁船の乗組員の方が多かったんです...2021.06.05 00:05気仙沼オフィスリアンインタビュー東北プロボノプロジェクト