7.助け合う、生きていけば何とかなる(吉田 健秀)

―あの震災があったことで、何か人生観は変わりましたか?


吉田:変わりますよ、大いに。はい。いい加減になりました。ちっちゃいことを気にすんな。みたいな。

何をどうあがいても、抗えないものが世の中にあるんだぞ、っていうのと、あと、もうひとつ。

これくらいの津波が来てもなんとかやっていけるんだな、なんとかなるんだな、と、こっちの方が強い。

今回のコロナもそうだけど、医療技術も凄いですし、それこそ、これが、100年前の医療技術だったらだったらこんなに生きていないと思いますし、多少、経済状況が悪くなっても、あの津波でも乗り切ったんだから、何とかなるんじゃないかなって。

あと、今は「さんりくみらい」って仲間もいるし。助け合う、生きていけば何とかなる。

人生観は変わりましたよね。あんなことがあっても、なんとかなるもんだな。

人間って、助け合うって凄いな、いろんな人に助けられているな。って思います。

ほんとに色んな人に助けられて。嫁さんも含めてですけど。

余談ですけど、「新婚さんいらっしゃい」に出演したことがあります。

嫁の実家が仙台なので、実家に行くついでにオーディションに行ってみて気が付いたら出ていました。


―それは凄いですね。見てみたいですね。何か、反響はありましたか?


吉田:経営未来塾に行ったら、「あっ、新婚さんいらっしゃいに出た人だ」って。

それこそ、藤田や、千葉(豪)も、最初そう言っていたみたいです。


―藤田さんや千葉さんとは、経営未来塾に行くまでは、お互いを全く知らなかったんですか?


吉田:それこそ、全く知らない人でした。

藤田なんか、見た目、怖かったです。近づけない。

千葉(豪)は、外国人みないな顔で、どこの国の人だろう??って思っていました。

アイリスオーヤマの大山会長の一声で、一緒に会社を作ることになって、初めてちゃんと話をした感じです。

「君と、君と、君 一緒にやったらどうなの?」って。

それまでは、一緒に会社を作るなんて思ってもみませんでした。


―なんか、ジャニーズジュニアがグループ組まされちゃった感じですね。


吉田:そうです。「Youも嵐に入っちゃいなよ。」そんな軽いノリでした。


―これから、さんりくみらいを続けていくにあたって、どうしていきたいですか?


吉田:今は、さんりくみらいを通して、それぞれの個社が売り上げを伸ばしていくのが現状ですけど、最終的な目標は、それぞれの会社、工場ではなく、一つの会社として大きくして、気仙沼で影響力のある、地元に貢献できる会社になりたいな。と。

美味しいものを、国内、世界の皆様に食べていただく。それだけです。

さんりくみらいの想い

私たち株式会社さんりくみらいは三陸・気仙沼で生きる作り手と全国の食卓を笑顔で結ぶために、想いを共にする仲間たちと会社を設立しました。ECサイト 極上市場「三陸未来」の運営を中心に、リアルな販路開拓やプロモーションの実施。さらにパートナーとなる作り手(生産者、加工業者)を募り商品開発、技術開発を共に行い切磋琢磨できる環境を作ります。