4.「もうかの星」とメカジキのハーモニカ(吉田 健秀)

―「もうかの星」というのを気仙沼の市場で見たことがあるのですが。


吉田:それは、モウカザメの心臓ですね。


ー他のサメの心臓は食べないのですか?


吉田:モウカノザメの心臓以外は食べないです。そうですね。アオザメの心臓は小さくて硬いし、

ヨシキリザメは、小型のサメで大量に獲れるので、最低ロットが160kgなんですけど、160kg買えない業者は買えない。っていうサメなんです。大体1匹20kgくらいしかなくて、内臓と頭を取って売るサメです。

「もうかの星」は今、首都圏で人気なんです。レバ刺しに近い食感。

生レバーを食べるのが禁止になってしまい、それに替わる食材として脚光を浴びたんです。


―気仙沼では、もうかの星は、どのように食べているのですか?


吉田:気仙沼人は、酢味噌で食べますけど、最近は首都圏では、レバ刺しと一緒で、塩とごま油で食べるので、気仙沼でもそういう風に食べる人がどんどん増えているみたいです。

昔は、気仙沼のスーパーで買える手頃な珍味でしたが、今は豊洲や首都圏に流れて高級食材になってしまいました。もう、気仙沼のスーパーでは値段が高くて売っていません。


―「ふかひれ」みたいな高級珍味になっちゃいましたね。


吉田:希少品になってしまいましたね。ハーモニカもそうですよ。


―ハーモニカってなんですか?


吉田:メカジキの背中の部分です。食材自体が、ハーモニカみたいな形をしているんです。

昔は気仙沼では、無料同然で食べられた食材でしたけど、

脚光を浴びて、全然手に入らない食材に変わってしまいました。


―どうやって食べるんですか?


吉田:100kgとかある、メカジキの背中付け根の部分で、すごく大きいので、すくって食べるんです。

くせがないので魚嫌いの子供でも美味しく食べられます。煮魚として食べます。脂のある煮魚って感じですね。


―チョウザメからキャビアが獲れますけど、気仙沼で揚がるサメの卵はどうしているのですか?


吉田:チョウザメは、自分たちが扱っているサメとは種類が違うようです。私達が扱っているサメは、サメで子供を産むので卵からじゃなんです。チョウザメは淡水魚みたいです。


―知らなかったです。クジラみたいですね。


吉田:でも、サメは、哺乳類じゃなくて、魚類ですよ。


―そうなんですね。サメの話ばかりですみません。サメの話があまりに、興味深くって。


吉田:そうですよね。サメばかり捌いている人ってそうそうはいないでしょから。


―ちなみに、サメって1年中獲れるのですか?


吉田:1年中獲れますよ。冬だったら八丈島とか行って。


―海域を変えれば獲れるんですね。


吉田:浅いところにいるサメ、深いところにいるサメ。色々なところにサメはいるので年間通して獲れます。


さんりくみらいの想い

私たち株式会社さんりくみらいは三陸・気仙沼で生きる作り手と全国の食卓を笑顔で結ぶために、想いを共にする仲間たちと会社を設立しました。ECサイト 極上市場「三陸未来」の運営を中心に、リアルな販路開拓やプロモーションの実施。さらにパートナーとなる作り手(生産者、加工業者)を募り商品開発、技術開発を共に行い切磋琢磨できる環境を作ります。