―オフィスリアンという会社名は、どういう思いを込めて名付けたんですか?
佐々木:事務業務だから、まず「オフィス」を付けたんですが、「リアン」というのは、フランス語で、「絆」という意味らしいんです。震災以降、「絆」というキーワードが出てきたので、じゃあ、「オフィスリアン」にしよう、と。
―絆という意味が込められた「オフィスリアン」、素敵な名前ですね。
気仙沼では家族経営や個人商店が多いというお話だったと思いますが、やはり、在庫の管理等は、Excel等を使わず、手書きだったりするのでしょうか。
佐々木:ほとんど手書きだと思いますね。Excelを使える方って、どのくらいいるんだろうな、というのが正直なところです。
―そもそもパソコンに縁がないというか、帳簿で管理するのが普通、という方も多いのでしょうかね。
佐々木:私と同じ年代かちょっと上の年代でも、Excelの使い方が分からないという経営者の方がいらっしゃいますね。少し教えれば、「こんなに便利なんだ」と言われるんですが、もう一回「どうやるんだっけ?」と言われる方がほとんどです。
―今のコロナの状況で、通販がやれるところは強いですよね。
佐々木:そうですね。パソコンが触れるかどうかで、通販への参入の壁の高さも変わってきますね。気仙沼にも、ほとんど大手ショッピングモールの言い値でやむを得ず売っている会社があるんじゃないかな、と思います。
大手に卸すしかない、ということですよね。直販がなかなか難しいというか。
―さんりくみらい以外にも、オフィスリアンの仕事に対して結構引き合いはあるのですか?
佐々木:以前あったのは、大手ショッピングサイトに掲載したけれど、なかなか売れなくて、どうしたらいいか、というご相談ですね。掲載写真を変えてみましょうか、などといった形で対応させていただきました。あとは、新しくホームページを作る、などです。
やはり、気仙沼は、パソコンやシステム関係のものは、都市部より5年くらい遅れているな、という感覚があります。
―コロナで、学校の授業がZoomなどのオンラインになっていくと、お子さんがITに強くなって、親に教えて、だんだんITが浸透するかもしれないですね。
佐々木:そうですね。
―これから、オフィスリアンという会社について、どういう風にしていきたいな、と思いますか?
佐々木:オフィスリアンとしては、気仙沼の良さを皆さんに知ってほしいな、というのが基本ですね。気仙沼に住んでいる人たち、子供たちが、楽しく暮らしていければいいな、というのが、オフィスリアンをやっている一番の理由かな。
どうしても、事務関係の仕事がしたい人って、気仙沼に残る子ってそんなにいないんですよね。
―会社勤めしようと思うと、仙台などの都市部に出て行ってしまうということですね。
事務や会社勤めを仕事としたい人たちを、気仙沼で受け止める場所としてありたいな、という感じなのですね。
佐々木:いずれはそうなりたい、と思いますね。まだまだそこまで大きくできてはいないので、そこを目指して頑張りたいな、というところです。
―今、気仙沼に移住しようという活動も盛んになってきていますね。
佐々木:そうですね。そういう、移住を希望する子たちが来てくれるのも、ありがたいな、と思います。
その反面やっぱり、地元にいたくない、という若い子も多いので。だから、東京や仙台に一回出てみて、そのあと、気仙沼に帰ってきてほしいな、と思いますね。
自分がそうだったからかもしれないですが。私が帰ってきた理由は、「気仙沼が恋しいな」という気持ちからなので。
―今後のさんりくみらいについての思いはありますでしょうか?
佐々木:気仙沼は、魚全般美味しいですけれど、強みとしては、ワカメ、牡蠣、サメかな、と思っています。さんりくみらいとして、その強みを推していき、皆に気仙沼を好きになってもらえるよう、お手伝いをしていきたいと思います。
また、私個人の話で恐縮ですが、現在、花嫁募集中です。
子供たちが間もなく成人するので、第二の人生を、と思っています。気仙沼が好きな方、どうぞよろしくお願いいたします!
―色々とお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
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