3.震災とコロナ(千葉 豪)

―千葉さんが起業されたのは、震災前からですか?


そうです。震災前からです。2010年位からですね。工場、自宅は全部流されました。

ほんとに海の目の前で、片側一車線の道路を挟んですぐ海というような感じでした。


―ご家族も皆さんご無事で。


はい。たまたま、なんとも無かったです。


―工場を再建するのにどれくらいかかった感じですか?


工場再建に2年位かかりました。震災の1ヶ月後くらいには、たまたま知り合いの工場が空いていたので、そこで仕事を再開しました。


―今はそこではなくて、違うところに移動されたのですか?


そうです。工場を移設しました。みんな加工団地というところに移ったのですが、そこを待っていられなかったので、山の方に作りました。


―でも、その方が安心ですね。今でも、1年に1回とか、たまに強い地震があるじゃないですか?忘れた頃に「えっ。」って思う地震がありますよね。


だから、従業員は安心みたいです。


―コロナの状況になって、ホテルなどへのお仕事の状況は変わってきましたか?


Go To トラベル が無くなって10分の1位に落ち込みました。 始まった時はすごく良かったんですけど。


―もう少し、辛抱ですね。


宮城は今、牛タンだけじゃなくて、穴子も押していこうというムードが少しずつ出ているので、落ち着いたら、いろんな人に来てもらって、食べてもらえたらと思います。

さんりくみらいの想い

私たち株式会社さんりくみらいは三陸・気仙沼で生きる作り手と全国の食卓を笑顔で結ぶために、想いを共にする仲間たちと会社を設立しました。ECサイト 極上市場「三陸未来」の運営を中心に、リアルな販路開拓やプロモーションの実施。さらにパートナーとなる作り手(生産者、加工業者)を募り商品開発、技術開発を共に行い切磋琢磨できる環境を作ります。