―今、佐々木さんが経営されているオフィスリアンは、さんりくみらいに加入する前も、色々なお客様に対し、ホームページやシステム構築等をされていたのですよね。今は、それらの仕事と並行して、さんりくみらいのシステムを管理されているということでしょうか。
佐々木:そうですね。
経営未来塾で、私が作った事業構想は、「気仙沼の各会社の総務業務を一括して、うちの会社で代行しますよ」という内容だったんです。納品や、ホームページの更新や、必要であれば電話応対も、うちでやる、という。元々コールセンターのスタッフだったメンバーもいるので。すべて請け負います、という事業構想を作っていたんです。
藤田さんも、その構想が気になって、声をかけてくれたのかな、と思います。
バレーの先輩の命令だったので、有無を言わさず、断る選択肢も与えられずに(笑)
―今は、経営未来塾で作った事業構想の何パーセントくらいを達成していると思いますか?
佐々木:件数的には、まだそんなに大きくやれてはいないですね。
今は、市内の、奉仕団体、経営者の皆さんの集まりの事務局等をやらせてもらっていて、徐々に増えてきている感じです。
やはり、各会社の総務業務となると、お金の流れをよそには見せたがらないじゃないですか。事業構想を作った時に、それも、重々わかっていまして。やはり、見せにくいよね、と思います。
―事業構想の、「各会社の総務業務を一括して代行しよう」という思いは、どこから出てきたものだったのですか?
佐々木:私が経営未来塾に通っていた時、
「今後の気仙沼の人口はどういう風に推移していくんだろう」というのを、皆で調べていたんですが、このままいくと、2040年に、気仙沼の生産人口が半分くらいになるんです。
でも、各会社は、色んな商品を作っているので、生産に関わる人たちの人数は減らせないんじゃないかな、と。お金になるものを作る人たちは、減らしにくい。
そうすると、言い方は良くないですが、「社内で生産性の少ない方」の仕事を安くうちの会社で請け負えれば、お互いWin-Winなのではないかな、と。長い目で、そういう事業を早めにやっていこうと。もちろん、私たちだけで全てをできるわけではないのですが、そこに向かって、自分たちも勉強していく。
気仙沼にある今の会社は、できればどこも潰れてほしくないんです。会社には必要な人材を残して、存続してほしい、という思いから、自分たちは総務業務の分野をやっていこう、と決めました。
あとは、コールセンターの会社が潰れた時に、ものすごくニュースになって。会社自体が、「税金泥棒」という言われ方をされていたんです。働いている人間は、一生懸命やっている人はやっていたんですけど、周りの人たちからすると、「ああ、税金泥棒の会社ね」と言われてしまう。
そんな中で、「確かに結果は良くなかったけれども、コールセンターで働いた人たちは、学んだものをしっかりと自分の中に残していますよ、生かしていますよ」、と言えるようにするためにも、この事業構想がぴったりなのかな、と考えていました。
また、コールセンターの会社の倒産当時、一緒に働いていた従業員が、ローカルテレビに出て、会社の悪い体質のことを話していたのを、テレビで観たんです。
その時、「テレビに出て、会社を悪く言うことが、果たして本当に正しいことなのかな?」と感じたんです。
「せっかく集まって仕事して、色々ノウハウを付けてきたんじゃないか」、と。
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