4.「当たり前の会社」にしていきたい(千葉 裕樹)

―今後の事業展開は何か、新しいことや、こんなことしたいというのはありますか?


千葉(裕):常に、思っているのは、「当たり前の会社になりたいな」ということです。

当たり前っていうのが結構難しくって。

それはどういうことかというと、休みがちゃんと取れて、お金もちゃんと貰えて。

仕事も、ちゃんと当たり前の仕事が出来て、という。

なかなか伝えるのが難しいんですが。

会社員時代は、土日休みが当たり前だったのが、今の仕事だと全然休みも取れなくて。

商売上、魚種にもよるんですけど、当社は、生きたアナゴとタコも販売しているので、お客さんが月曜日に魚が必要な場合は、日曜日に出荷しなくてはいけない。

でも、日曜日に仕事をすることで、それによって利益が格段に上がるのかと言ったら、

そうでもなくて。


―従業員さんも土日休みではないのですか?


千葉(裕):ローテーションにしているので、必ず土日が休みというわけではないですね。

経営者になると、規模にもよると思うのですけど、土日休みが取れない。

そういう意味でも、当たり前の会社になりたいな。と思っています。

あと、例えば、作業とか、決して内容が簡単というわけではありませんが、水を使っての立ち仕事は、気仙沼に住んでいたら当たり前のことなんですけど、東京に住んでいる人に、「それと同じ仕事をしてください。」って言ったとしてもやってくれる人は少なくて。

だから、お金の価値で言った場合、それなりのお金をあげられるようにしなくてはいけないと思うんです。でも、実態は給料は安いし、少ない利益の中で商売をやらなければいけない。

本来、こんなに大変な仕事をしているのであれば、もっと評価をしてあげられるようにしなくてはいけないと思っています。

これが、正しいのかは分からないのですが。


―色んな部分で働き方改革ですね。


そうですね。

さんりくみらいの想い

私たち株式会社さんりくみらいは三陸・気仙沼で生きる作り手と全国の食卓を笑顔で結ぶために、想いを共にする仲間たちと会社を設立しました。ECサイト 極上市場「三陸未来」の運営を中心に、リアルな販路開拓やプロモーションの実施。さらにパートナーとなる作り手(生産者、加工業者)を募り商品開発、技術開発を共に行い切磋琢磨できる環境を作ります。