15. 今後のさんりくみらいの広がり(藤田 純一)

―先ほど、人材育成の話も出ていましたが、

もし、これからさんりくみらいを大きくしていきたいとなった場合、「こんな人材がいたらいいな」というのはありますか?


藤田:今は、創立時の3人、藤田商店の藤田、カネヒデ吉田商店の吉田健秀、株式会社MCFの千葉豪に、経営未来塾で同期だった千葉喜商店の千葉裕樹が加わって4人。

そして、システムを担当してもらっているオフィスリアンの佐々木和元が経営未来塾の第三期生で入ってきました。

今後は、経営未来塾に入っている、入っていないに関係なく、仲間を増やしていきたい、という思いがあります。

なぜかというと、一人一人が持っているつながりというのは、すごく大きいので、人の幅が広がっていきますよね。

あとは、やっていく楽しみかな。

一人だけではできないことが、いろんな人が集まることで、いろんな考えが出てきて、それが改善につながったり、ヒントにつながったりするので。

一番会社をやっていて思うのは、私一人だったら絶対できなかったことが、今、さんりくみらいのメンバー間で役割分担をすることで、できるようになったことです。


―ほかの漁師さんたちと連携していこう、という考えはありますか?


藤田:それもあります。

ただ、話をするにも、成功事例を積み上げていかなければいけないので。

「こういう取り組みをしています」、とただ言うよりは、「こうやっていったほうが、利益が広がります、人のつながりが広がり、人間的にも成長できますよ」という部分を、ちゃんと作っていければ、説明に信ぴょう性が出てくると思うので。

ただ、さんりくみらいが、「こんなことをやっている」だとか、「こういう販売の仕方をしている」、というのは、まわりの漁師にも広がってきていますね。

そこは徐々に広げていって、さんりくみらいの活動に参加できるような漁師も増やしていきたいな、と思います。


―これからは、少しずつ周りに広げていって、「一緒にやっていきたい」と思う人を増やせたらいいな、という感じでしょうか。


藤田:そうですね。

まだまだ、さんりくみらいの普及が出来ていない部分があるんで、もっともっと、多くの人に食べて貰ったりしていかなくてはいけないな、と思います。

あとは、地元の気仙沼でも、家庭環境の変化で魚に触れ合えない子供たちもいっぱいいるし、地元の産業も見えなくなってきている部分もあるので、子供たちに食育含め教えていきたいなと、考えています。


さんりくみらいを広めていく取り組みで言うと、2020年に、気仙沼市のデジタル化補助金に応募し、採択されました。

デジタル化補助金というのは、東京など、外部の人たちに、業務委託の形で、デジタルコンテンツの作成をお願いする仕組みです。

さんりくみらいでは、映像制作会社の人たちに、気仙沼に来たような疑似体験をしてもらえるような動画を作ってもらい、

商品のパンフレットにQRコードを付けることで、食品と共に楽しんでもらえたらいいな、ということを考えています。

宮城県からも補助金をいただいているので、5つから10個くらいの動画を作れたらな、と思っています。


気仙沼の風景や、私たちが魚を採ったり商品を作ったりしている映像、工場の中で、

こういう風に作って、こういう風にパッケージして、届けているんですよ、というのを、

お客様に伝えられれば、もっと、食べ物との距離が縮まるんじゃないかな、と思っています。

例えば、夕飯に、さんりくみらいの食品を食べる時に、QRコードを携帯で読み取ってもらって、動画を見てもらい、

「この人たちが作ったんだよ」というような、家族内でのコミュニケーションツールとして使えるんじゃないかと。

ただスーパーなどで買ってきたものを食べるのとは、全然別の体験になるんじゃないかな、というイメージを持っています。


―野菜のパッケージに、生産者の写真が載っていたりしますが、それよりもずっとイメージが具体的になりそうですね。


藤田:そうですね。海の風景など、地域を知ってもらうこともできるし、漁をしているところというのも、一般の方はなかなか見る機会がないと思うので。

「この人たちがこんな風に漁をしていて、こういう風に加工して」という、

商品ができるまでのプロセスを知ってもらうことで、他社の商品との違いも見えてくるのではないかと思います。

さんりくみらいの想い

私たち株式会社さんりくみらいは三陸・気仙沼で生きる作り手と全国の食卓を笑顔で結ぶために、想いを共にする仲間たちと会社を設立しました。ECサイト 極上市場「三陸未来」の運営を中心に、リアルな販路開拓やプロモーションの実施。さらにパートナーとなる作り手(生産者、加工業者)を募り商品開発、技術開発を共に行い切磋琢磨できる環境を作ります。